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August 2005

08/26/2005

すいかとそうめんとアロマテラピー

suika

真夏の昼下がり。
冷えた素麺を食べながら、ふと頭をよぎる想いがあります。

「お義母さんにも、こうやって食べてもらえば良かった」と。

私たちが結婚するまでに二度の大きな手術をしていた義母は、
日々衰弱し、入院生活を余儀なくされてしまいました。
結婚式をして数ヶ月後のことです。

当時20代で人生経験も浅い私にできることと言えば、
毎日お見舞いに行って、頼まれた用事をこなしたり、簡単な介護の補助をすることくらい。

「どうせもう治らないのに、なんで生きてなあかんの?」とこぼす義母に
何も言えなくて、何もできなくて・・・。
ただただ涙を流すことしかできない甘ちゃんでした。

「もう暗くなってきたから、早く帰ってね」と
意識が遠のき始めても、うわ言のように言っていた義母。
自分が気を使わせている存在なんだ、と申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

いよいよ病院食もほとんど喉を通らなくなった義母が
最後にリクエストしたものは、すいかと素麺でした。
タッパーに入った素麺と一口大のすいかを、ほんの二口、三口。

今思えば、あんなお弁当箱みたいなものに入った素麺なんて
ちっともおいしそうじゃなかった・・・。
涼しげなガラスの器に盛って、そばちょことお盆にでも
のせてあげれば、目でも楽しめたのになぁ・・・

未熟なその頃の私は、そんなことすら思いつきませんでした。

真っ白な天井と仕切りのカーテン。
日々少しずつ身体の自由を奪われ、死を見つめる生活。
じっと上を向いたままの義母は、どんな思いで時間を過ごしていたのでしょう。

当時の私には、気晴らしをしてもらえる術も何一つありませんでした。

そして「何もしてあげられなかった」という思いだけが
こころの底にずっと くすぶり続けていたのでした。

義母の死後に出会ったアロマテラピーは、
そんなもやもやした私の心に光を差し込んでくれました。
「これだっ!!」って直感しました。

植物の香りの成分は、穏やかに私たちの心や体のバランスを整えてくれますし、
特に、香りに包まれたマッサージは、なんとここち良いものなのでしょう!!

不思議なことに、
アロマ・マッサージをされる人と、する人の間には
手を通して穏やかな気が一体となって流れて、
お互いが心地よい幸せでいっぱいになるのです。

辛い思いをしている人を目の前にすると、それが
大切なひとであればあるほど、自分自身も辛く感じて
何とかしてあげたい・・と思うものですよね。

そんな時、
ふれてください。

ここちいよい手のぬくもりは
苦痛で固まった表情を少しだけでも緩めてくれるでしょう。
そして
その穏やかな表情に、あなたは心安らぐことでしょう。

こんなことを考えているとね、
私の、お義母さんに何かしてあげたい・・と言う思いは
実は自分自身のやり場のない心を癒したいという気持ちの
裏返しだったのかしら・・・・なんて思ったりしています。

用事を済ませて病室に戻ると、
主人がお義母さんの手を握って、
ベッドに頭をつけて静かに泣いていました。

顔も身体もまだ温かいのに、指先からどんどん冷たくなっていくの。
温かい部分が徐々に・・徐々に無くなっていくのが、とっても切なかった。
まだ温かいところが、とてもいとおしかった。

あれから もうすぐ17年。

お義母さんにとっては至らなかった義娘も、
少しは経験を積んで、お役に立てるようになったかしら・・・
ねえ、お義母さん?!

 

08/23/2005

ウニ丼、イクラ丼

若い頃旅した北海道は積丹半島、小樽方面には
おいしい思い出がいっぱいです。

食いしん坊の私の、この旅の第一目的は
本物の「ウニ丼」「イクラ丼」を食べることでした。

積丹の岬めぐりの後、お寿司屋さんで
お待ちかね、「ウニ丼」とご対面です。

丼には、このあたりで採れるらしいバフンウニが敷きつめられ、
つぶ貝のお刺身ものっていました。

一口食べてみて・・・
「これがホンモノのウニなのか!!」と衝撃を受けてしまったよ。
何よりもその甘さに驚きでした。

ムラサキウニよりも、濃厚で甘みの強いバフンウニ。
こっちのほうが数段おいしいと思います。

中身がびっちり詰まったバフンウニは、夏が旬だとか。
とげとげのない、まあるい形がとってもキュート♪
小学校の頃から図鑑であなたの姿を知ってたよ!
でも名前がかわいそうね・・
もう少しかわいい名前を思いつかなかったのかしらん??

華々しいウニとの出会いに比べて、
イクラちゃんとの出会いはちょっぴり影を落としてしまいました。。

小樽で、なんでもビッグサイズ、大盛りで有名な居酒屋さんで
ご対面したイクラ丼は、下のご飯が見えないくらいイクラがびっちり。

大きな赤オレンジの粒は つやつやと光っていて、ほんとうにきれい。
たっぷりのイクラとご飯をほおばると、あ~幸せ!

プツンとはじけたイクラから、じゅわ~っと染み出た卵は
これまた甘くて濃厚で・・・。(お決まりの表現でスミマセン・・)

でも、でも。
ほんの数口で気持ち悪くなってきてしまいました。
最後までどうやって食べてしまったのか覚えていません。

カウンターごしに「おいしいっしょー??」と
にこやかに笑うおじさんの手前、残すわけにはいかない・・と
必死だったことだけが心の隅にちょこんと居座っております。

思えば一粒に魚一匹が育つための栄養が詰まっているんだもの・・
そうそう たくさん食べられる代物ではないのですね。

回転寿司屋さんで、
イクラを食べている よい子のみなさん!
おいしいものは大人になってから。
本物を少しだけ食べましょうね。

 

08/21/2005

露地もん トマト

セミの大合唱を聞きながら大汗をかいたら、
真っ赤なトマトをかぶりつきたくなります。

草の匂いがプンプンして、
太陽をいっぱい浴びて あったかくなったトマトを
氷のいっぱい入った水に、じゃらんと滑り込ませて・・・

もういいかな・・

もうちょっとかな・・・

よし!

「ぱつっ!!」
丸ごとかぶりつくと、
凍り水でピーンと張った皮が小気味良い音。
この音がたまらないのです~

岩塩をミルで荒く挽いて・・・
時々ジャリッ、ジャリッとするしょっぱさが
トマトの甘みをいっそう引き立ててくれます。

あ~この幸せも後わずか。

夏が駆け足で通りすぎて行ってるよ。

08/19/2005

すっきりと消えたんです・・

何が?って?? 「ニオイ」が、です。 夏の間着ているTシャツが、洗濯しても どうも汗のニオイが染み付いているみたいで、 着る時に頭を通すと、ふぁ~んと臭ってくるのです・・・・ 兄ちゃんも、このTシャツがクサイ・・と 一枚差し出してきました。 おかしなもので、何枚か同じように着ていても こっちは大丈夫、でもこっちは臭うって感じなんですよ。 何にせよ、繊維の奥に汗の成分が落とされずに残って、 それが溜まって臭いを発しているってことなんでしょうね。 そこで・・ セスキ炭酸ソーダを少し濃い目に溶いた水に サイプレス精油5滴+パチュリ精油1滴を入れて、 一晩つけ置きして、朝、いつもと同じように洗濯してみました。 ・・で、驚きの結果です。 これほどさっぱりするなんて~~~ ちょっとした実験気分だったので、 こんなに満足のいく仕上がりに、興奮気味のワタシ。 「兄ちゃん、クサないで!背中のとこ、臭ってみ。」と 洗濯したTシャツを着た母は、背中を息子に向けたのに 「ええわ・・」とあっさり拒否されてしまったんだけどね。 セスキ炭酸ソーダは「アルカリウォッシュ」という名前で 生協で扱っていたりします。1キロ、500円弱ってとこでしょうか。 またセスキは重曹よりも ややアルカリ度が高いもの。 (ちなみに、アルカリのPhが高いものの順に 炭酸ソーダ、セスキ炭酸ソーダ、重曹・・となります。) 汗や血液などのたんぱく質の汚れや、手あか、油汚れを すっきりときれいにしてくれます。 スプレーを作ってキッチンに置いておくと、とても便利なんですよ。 生理で汚してしまったショーツのつけ置きにも・・・。 サイプレスは、デオドラント効果あり。 パチュリは、洗濯物に残り香がするので、入れてみました。 それにしても、嬉しい発見♪ 「汗の季節、臭ったらセスキとサイプレス!」が合言葉よ~~

08/18/2005

大人の女性

先日、大阪でお買い物の途中、
イタリアンのランチを食べました。

初めて入ったこのお店の名物は、
「バケッ塔」という、カリカリに焼いた長いバケット(30cmほど!)に
5種類のバターから好きなものを選んでたっぷり塗ってあるもの。

私が選んだのは、「オマール・バター」
そしてパスタは「イカとベーコンのジェノバ・ソース」

パスタが来るまでの間、
そのバケットを3分の1ほど食べて、「まっ、まずい!」
いえ、お味は良かったの。
でもバケットには、これでもかー!という位バターが塗られていて、うっ・・となってしまい、
後からくるパスタのことを考えると、一抹の不安がよぎったのでした。

不安は的中しました。
ベーコンが極めつけでした。
パスタ半分でもう嫌になり、少しがんばったものの お残しです。。
バケットも半分残ったので、こちらはナプキンに包んでお持ち帰り。(おばちゃん?)

結構大食で、外食でお残しすることなんて無かったのに・・・
油ギトギトのものは もう体が受付けなくなっているのねぇ~
確実に歳をとってきている・・ってことか・・・とほほ。。

お皿に残った緑色のソースのからんだパスタに目を落としながら、
しみじみしていると、
「めっちゃ、むかついたんやんか~」と若い子の賑やかなおしゃべりの声。
あたりを見回すと、若いお客さんばかり。

そうか、ここは若い子向けのお店だったのね。
そう言えば、店員の男の子の接客も、なってないわ。
それに、目のつく所に下げた食器をあんなに積んでいる・・・

歳をとった・・としんみりしてる場合じゃない!
大人の女性としての良い意味でのプライドを持たなくっちゃ!
大人が居心地いいと感じられるお店をえらんでいけば良いことなのよん。

お店を出る頃、何故かハイテンションの私。。

大人の女性・・・・
あ~・・なんて素敵な響き♪

歩く時の姿勢は大丈夫?ショーウィンドウでチェックして!

電車で座る時も、脚はきれいに揃えられている?
どの位置が、一番脚が美しくみえるかしらん? チェックして!

颯爽とエレガンスに・・・
そんな大人の女性、憧れるなぁ。

さて、今日の締めくくりに向かうは とっておきの場所、
駅に隣接したホテルのティールーム。

高い天井、ゆったりとしたソファー。
あら・・今日はピアノとヴァイオリンのライブをしているのね。

冷たいジャスミンティーをたのんで、図書館で借りた本を広げます。

人々の談笑とライブの静かなBGM。
小一時間の充実した読書タイム。

大人の空間でゆったりと時間を過ごすことの豊かさを満喫して、
ちょっぴり凹みかけていたワタシの心のなかに、
新鮮な風が吹き込んできたよう。

たまには街へ出かけなきゃ。
大人の女性を自覚するために・・・・。

08/17/2005

変わりゆく街、人

大阪のミナミと言えば難波、心斎橋界隈のこと。
小さい頃からおめかししてデパートにお買い物に行ったり
年頃になれば友達と、BFと映画をみたり、遊んだり・・も
ぜ~んぶここでした。

今回のお盆の帰省の際に街を歩いてビックリ。
あの映画館も、あのビルも・・・・
思い出の場所が次々と取り壊されて、新しいビルが建築中なのです。

商店街に連なるお店も随分様変わりして、
なんだかチープなものばっかりがならんでいる・・・

歩いているのも若者の多いこと!
なんとなーく、居心地が悪い感じがしたのは気のせいかしらん??

街がお子様向けに変わりつつあること、
私が確実に歳を重ねていっているということ。
この二つの事実を実感しました。

古いものと新しいものが共存して活気のある街が理想なんだけどな・・・

長引く不況で関西の経済は元気がないって前から聞いていたけれど、
街を歩くと、それを実感できて、とても寂しいかぎりです。

08/09/2005

イタリアのマンマ

イタリアの国の人たちの生活を紹介したエッセイをおもしろく読みました。

イタリアのマンマたち(お母さん)はとっても働き者!

冷凍食品をほとんど使わずに、こころをこめて手作りするマンマたち。
インスタントは売れないから、
「工場できっちりと計量されて作られた食品は手作りと違って
カロリーオーバーを気にせずに済むのでヘルシーです!」な~んて
企業は躍起になっているんだけれど、
マンマたちにはあまり受け入れてもらえていないみたい。

食後の片付けだって完璧。
毎回(!)隅々まで磨き上げてピッカピカ。
余計なものは出しっぱなしにせずすべて収納。
キッチンはいつもインテリア雑誌の写真のような美しさなのだそう。。

家族の山のような洗濯物はすべて(下着まで!)アイロンがけ。
床を一日のうち何度か磨き・・・。
仕事をもっているマンマだって、寝る間をけずってでも
キッチンを磨きあげる・・っていうから驚きです。

このマンマたちの働きぶりはごく一部のひとたちではなく、
これが普通・・というところが凄いなぁ!

さて、うちのキッチン。

いろ~んなものが出しっぱなし。
コンロの上のやかんに、朝の味噌汁の残りが入ったお鍋・・・
洗った牛乳パック、先日配達されてきたお米の袋・・・
あらあら・・冷蔵庫の扉は手垢だらけ・・・

は~~~
ひどいもんだ。。。

マンマが見たら、「日本の主婦は怠け者なのね!」
な~~んて言われてしまいそうです。

とてもイタリアのマンマの様にはいかないけれど、
『マンマのエッセンス』だけでも、参考にさせてもらおう・・と思います。

我が家でできそうなことから、少しずつ・・・・。
単純な私は、すぐに影響されてしまうのでした。
ブログなんて書いていないで、熱がさめないうちに
とりかからなくっちゃ・・ね。

そうそう。
エッセイはタカコ・H・メロジーさんの
「女が幸せになるイタリア物語」ですよん。

 

08/07/2005

朝の拭きそうじ

今朝は少し涼しい感じで目覚めました。

こんな朝はとっても気分がいい。
たっぷりのミルクを入れた紅茶を飲みほして、
さーてと・・・

一日の始まりの気候が良いと、
気持ちも上向きに、あれこれしてみようと言う気になってくるものですね。

7時すぎから拭き掃除に励みました。
ミントのエッセンシャルオイルを数滴入れて、気分も爽やかです!
うちのミントは和ハッカを使っています。
薬局で700円くらいで手に入るのでお手軽でしょ?
冷たい水の入ったバケツの中で、ジャブジャブと雑巾を洗うときの
気持ちのいいことったら!!

ダイニング、キッチン・・と拭き進んで、そうそう・・・思い出しました!
以前、冷蔵庫が壊れて修理に来ていただいた、電気屋さんのおじさんの言葉を。。

みなさん、冷蔵庫の下にあるカバーを取って埃を取っていますか?
特に、大活躍の夏が始まる前に埃を取って、しっかりと空気を
取り込めるようにしてあげないと、効率がとても悪いそうなんですって。

そうでした、そうでした。忘れておりましたわ。

そそくさと掃除機を出してきて、めいっぱいの埃を吸い込みました。
ついでにカバーも重曹スプレーをして、軽くブラシをして洗い流すと
ピッカピカになりました~~。

は~~~。。
なんだか滞っていたものがすっきりしたかんじ。
とっても気分がいいものですね。

風水でお掃除が開運を導くっていうのも、うなずける気がするなぁ・・・
なんていろいろ思いを巡らせていたらお腹が空いてきたよ。

さあ・・
朝ごはんにしよう。

08/05/2005

夏の音景色

はおとさんのブログを拝見していたら、
遠い昔の光景がひょっこりと顔を出しました。

大学2,3年生の頃でしょうか。
夏のある日。男女数人、下宿で飲み会でした。
飲んで、語って、ギター片手に歌って・・・
夜通し楽しく過ごして明け方、川へ行こうか・・となりました。

みんなで行った先は桂川、渡月橋。

うっすらと明るくなり始めた辺りには わずかに朝もやがかかり、
昼間の観光客の喧騒が嘘のように静まりかえっていました。

騒ぎ疲れた誰もが黙って岸に腰掛けて、
ただただ川の流れを見つめていると、笛のしらべが・・・
あの音色はきっと日本の横笛。
祇園祭で吹かれるのでしょうか・・?

盆地特有の暑さがまだやって来ない早朝の涼しい空気の中、
少しかすれて静々とした笛の音は、
川のせせらぎとみごとに溶けあって、うっとりするほどでした。

お金は無くても時間だけはたっぷりあった、
あの頃の・・・・ある夏の涼しげな音風景。

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